笑いとユーモアの心理学
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発表タイトルと概要
投稿者:
関西大学 吉田昂平
投稿日:2007年 9月 6日(木)22時23分27秒
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編集済
タイトル:ユーモアに関する尺度の開発の歴史と今後への課題
欧米では、古くから多数のユーモアとユーモアセンスに関する尺度についての研究が行われてきているが、関連する心理的変数が多様であり、かつ、研究者間で対象とするキー概念やアプローチに違いが多く、多様な尺度が提案されている状態にある。ユーモアとユーモアセンスの定義が曖昧なままであるだけではなく、尺度間の関連や妥当性の検証も、十分に行われているとはいえない。これに対して、日本では、刺激としてのユーモア提示による効果研究、特にwell-beingや健康への影響を検討しようとする研究が中心であり、ユーモアとユーモアセンスとパーソナリティとの関連や、ユーモアに関する傾向性や特性による個人差の測定といったような研究が、あまり行われていない。本稿では、欧米でのユーモア尺度についての研究と日本におけるユーモア尺度開発を概観する中で、ユーモア尺度の歴史とその課題を議論してみた。その結果、ユーモア全体の測定領域の統一的な特定や各尺度の対象とする概念の抽象度のレベルの整理が困難であった。今後は、尺度の測定領域の部分的な重なりや違いを避けるための測定領域の厳密な分離、ユーモアを表出する側と表出される受け手側の整理に加え、ユーモアの効果が自己と他者のどちらに向うかという、自己と他者の方向性の整理、そして、測定された変数の他の変数との関係性、すなわち、上位の測定領域であるか、下位の測定領域であるかを特定するための構造方程式モデリング(SEM)による分析、以上が今後の尺度作成において求められる要素であると考えられる。
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